56周年
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かつて「大量生産」や「スピード」が豊かさの象徴だったように思います。
けれど今は「モノの質」や「心の豊かさ」といった、より静かで深い価値観へと移りつつあるように思えます。
僕たちが目指すモノづくりや目指すお店もそこにあります。
ただ「消費されるモノ」や「派手で流行りのモノ」のような物資的な豊かさとの対極にある「心の豊かさ」。そう感じていただけるような存在でありたいと強く願います。
「大量生産」「大量消費」「過度な効率化」が増えるほど作り手と食べ手の距離は遠くなってしまう
この感覚を覚えるたび、僕たちは”手作り”
という選択に立ち返ります。
手作りだからこそ宿る「美しさ」や「美味しさ」が必ずある。
そうした感覚のひとつひとつが僕たちエメラのモノ作りの核です。
その考えは今も先代の頃からずっと変わりません。
富雄という街の小さなお菓子屋だからこそ、感じて頂ける価値やお店にまつわる小さな物語や歴史、そして時間まで。お菓子を通してお伝えしたい。
「技術や素材や知識」はその為に必要な大切なひとつの手段であると思います。でも、その先にはきっと、もっと「大切なもの」があると信じています。
56年目も大好きなお菓子作りを通してその「大切なもの」を想い、丁寧に、この街の方々の日常にそっと在り続けられるようなお菓子屋であれればと思います。